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謹賀新年ーコロナ禍の最悪の苦境においても、賃貸借勘定の貸方に歩が残る

今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。激動の昨年は、政府の施策を関与先にお伝えすることに追われました。苦境の関与先には、次のメッセージと共に伴走できたらと思います。

 

お馴染み「ロビンソンクルーソー漂流記」の主人公ロビンソンは実在のモデルがいたそうです。彼は、漂着した孤島で、日々の自分のおかれている苦境を患うことから解き放されるために、簿記の貸借対照表の借方、貸方に取引を記載するように、苦しんでいる不利な点(絶望)と、自分の恵まれている有利な点(希望)を列挙し始めた。

【借方1(絶望)】:自分は恐ろしい孤島に漂着し、救われる望みは全くない。

【貸方1(希望)】:しかし、他の乗組員全員が溺れたのに私はそれを免れてこうやって生きている。

【借方2(絶望)】:私は全世界からただ一人、いわば隔離された悲惨な生活を送っている。

【貸方2(希望)】:だが、自分一人が乗組員全員から除外されたからこそ死を免れたのだ。そして彼は思った。

「絶望の中にも、そこには、多かれ少なかれ感謝に値するなにものかがある。良いことと悪いことの貸借勘定では、結局貸方の方に歩がある。