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一時支援金事前確認面談の悲と幸

 経済産業省の一時支援金事前面談の登録確認機関として協力し、弊社の受付を一応5月末で終了しました。1日多い時は10件ほど電話の問合せがあり、お困りごとを伺っていると数時間に及ぶ方もいらっしゃいました。この制度は、超ざっくり言うと、緊急事態宣言の影響で、売上が50%以上減少した中小法人と個人事業主が対象で上限60万円、30万円が給付されるものです。

申請希望者は、売上消滅に奮闘する中で2019年からの記録が必要なため、結構な負担となる場合もあります。介護をしながら経営継続に奮闘する事業主さんは男女合わせて13%。顔が忘れられないように施設に通っているが、ダブルワークで時に施設最寄り駅で早朝仮眠をしてから施設のガラス越しに面会に訪問する方も。。

 申請希望者の胸の内は、「毎日が薄氷を踏むようです。」「小池都知事の次の発言にドキドキして眠れないです。」などがつぶやかれます。売上台帳には、「去年と全く違う。」「コロナのニュースでお客無し。何とかしなければ・・・。」「〇〇さんがリピート!感謝!。」と記載されている方も。そのような大変な中、「松浦さんも大変でしょう」と私のことを気遣って下さる方が日本人・外国人といらして、本当に頭が下がりました。

 

 一方で、楽しいことも。苦境でも利益を出している経営者に質問をすると、強みを持つ本業で他社と協働したり、タイミングを狙って攻めに出たりしているとのこと。また、弊社を紹介された申請希望者は地理的に近いことが多く一気にご近所付き合いが広がりました。「え!?こんな有名な方がすぐ近くに!?」「〇歩先に住んでいる〇〇です」「コロナ終息後に飲みに行きましょう!」。商店街で偶然すれ違い思わずお互い笑ってしまったり、普段のSDGs模索しつつ事業計画策定支援業務では接点のない方との出会いは大変新鮮で楽しいことでした。「いつかは終息するからそれまで、お互い逃げ切りましょう。」と言って励まし合いました。